頭跳ね跳びと、視線の関係 

頭跳ね跳びと、視線の関係を写真で調べてみます。
@助走終盤

助走終盤、両手を上に上げ、それとともに体を上に持ち上げます。足を着地に備えて、そろえます。この動作をしながら、目はずっと手と額で作る三角形の真ん中を見ています。

A膝の力ではねる
両足をそろえて踏み切り板に体重を乗せ、ひざを曲げます。そして、後ろにあった重心が、体の真ん中に移る様子がよく分かります。それまで走ってきた進行方向の力がここで、垂直方向の力に変わりつつある様子もわかります。視線は、手と額で作る三角形の真ん中を見ています。ここが円の中心になり、体が回転していきます。


B垂直方向へ

一度曲がった膝が伸び、つま先まできれいにまっすぐになります。重心は腰に乗ったまま、高く垂直にあがります。手をつきます。視線は、手と額で作る三角形の真ん中を見ています。

Cマットにおでこをつける
腰は高いままで、いよいよ額を跳び箱に着けていきます。首が伸びて行く様子が分かります。重心は、腰とともに高いところにあるので、うでや額を楽に操作しています。視線は、手と額で作る三角形の真ん中を見ています。

D重心移動
腰がゆっくり頭の真上にきて動きがゆるみます。ここでも、視線は、手と額で作る三角形の真ん中を見ています。視線がここにあることで、頭の真視上の重心が、バランスよく額と掌の三角形に乗ります。指がしっかり跳び箱をつかんでいる様子が分かります。


 一度ゆっくりになった腰が、少しずつ前に移動します。それとともに、重心が前に移動していきます。しかし、視線は、手と額で作る三角形の真ん中を見ています。この視線のおかげで、背骨がSの字になり、頭より前方に出た重心が、それでもまだバランスよく額と掌の三角形に乗っている様子が分かります。指がしっかり跳び箱をつかんでいる様子が分かります。

 

E足の振り


 やっとここに来て、足の振りが始まり、足が見えなくなります。しかし、視線は、手と額で作る三角形の真ん中を見ています。この視線のおかげで、背骨がSの字になり、頭より前方に出た重心と、跳び箱上の頭と掌をつなぎます。そのおかげで、重心はまだバランスよく額と掌の三角形に乗っている様子が分かります。指がしっかり跳び箱をつかんでいる様子が分かります。


足の振りはいよいよ勢いをつけて速くなります。しかし、視線は視線は、手と額で作る三角形の真ん中を見ています。腰とともに前方に出た重心が、この視線のおかげでまだ、掌に載っている様子が分かります。


F手の突き放し
いよいよ、手の付き放しが始まります。重心は掌にのっているので、しっかりと手が跳び箱を押し、上体を上に押し上げます。その反動で体がそり始めます。この時初めて、視線が跳び箱場を離れます。


重心はすでに、腰とともにさらに前方へ移り、落下を始めます。腰が下がることで体が弧を描き、上体を上に引っ張り上げていきます。

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