頭跳ね跳びの練習 その9 《はね跳びのさらなる完成へ》


頭跳ね跳びの練習 その9 《はね跳びのさらなる完成へ》
  〜重心・視線・手の突き放しを意識する〜

頭跳ね跳びは、跳び箱の上で行います。ある程度高さがあり、助走のスピードもあるので、ほぼ全員がきれいに跳べているように見えますが、よくよく見ると跳ねていない、または跳ねが弱い子がほとんどです。

さらに遠くへ、さらに強く跳ねる練習に取り組み、真のはね跳びに仕上げていきます。

そのために、まず、跳ねていない子と、跳ねている子の違いを見つけます。

@手の付き放しのできない例


手の突き放しができていない子は、写真のように手も足が伸びない。
重心(腰)は、頭を中心にして円を描くので、跳ねることができずに真下に落ちる。
※このとき視線は上の方を向いている。



A手の付き放しのできている例

 


手の突き放しができている子は、この写真のように手も足も伸びる。
重心(腰)は、足に引っ張られ前方へ移動するので、遠くへ跳ねることができる。
※このとき視線は最後まで跳び箱にある。

上の写真を、下の写真のようにするために、3人一組での練習に取り組みました。
補助=「重心の移動を助ける」「手の突き放しを見る」「跳ねるタイミングを教える」
演技者=「視線を跳び箱に向ける」「重心が前に出るまで跳ねない」「足を遠くへ振り出す」


また、跳び箱の落差でただ落ちるのではなく、跳び箱の上で自分の体をコントロールできるように、重心を感じ、重心をコントロールする練習に取り組んだ。                 
次の5つのステップを作り、徐々にステップアップをしていった。                     
@跳び箱の上で胸を作り足を引きつけていき、「く」の字の姿勢で静止したのち跳ねる。 
Aマットの上で胸を作り足を引きつけていき、「く」の字の姿勢で静止したのち跳ねる。 
B跳び箱の上で胸を作り、「く」の字の姿勢で足を上下させたのち跳ねる。             
Cマットの上で胸を作り、「く」の字の姿勢で足を上下させたのち跳ねる。             
D胸を作り、「く」の字の姿勢から三点倒立し、もう一度足を「く」の字に戻し跳ねる。 

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